昨今、世界的な情勢不安による電気料金の値上げが取り沙汰されています。
それに加え、2024年6月には政府の電気代補助政策が終了する方針であることはご存じでしょうか。2024年5月には補助金が半減し、6月には補助金が終了することで2024年にはさらなる電気代の高騰が見込まれているのです。
この補助金終了による電気代の高騰は、電気代1万円につき、約660円もの値上がりに相当します。
これは、多くの電力を必要とする施設や企業には大きな金額です。迫りくる電気代の高騰に対策を探している施設・企業も多いのではないでしょうか。
そんな中、法人向けの新たな電気料金削減ソリューションである「パワーガード」に注目が集まっています。
この記事ではパワーガードの概要から電気代削減事例、パワーガードが効果的なケースについて解説します。
パワーガードとは?
パワーガードは、「高調波電流」と呼ばれる電気ロスの要因を減少させることにより、電力を最適化するソリューションです。
ここでは以下の3つを紹介します。
1.高調波の抑制に特化した素材を使っていること
2.高い耐久性と安全性を持つこと
3.ブレーカーを落とさずに設置可能であること
1.「高調波」を選択的に減少させるのに特化した特殊金属配合
パワーガードは、「高調波電流」を効率よく吸収する特殊素材でできています(吸収の仕組みやパワーガードの節電メカニズムについては後述します)。
「高調波電流」とは、さまざまな機器や自然現象から発生する、比較的周波数の高い電流のことです。この電流が、本来の電流と重ね合わさることにより、電流の波形が変化し、不適切な形になってしまうことが、電気代を不必要に上げてしまう一つの要因として考えられます。
パワーガードを使った第三者機関の実験では、「1000Hzの高調波が約40%減退した」という結果を残しています。
特殊素材で不必要な電流を効率よく吸収する、それがパワーガードです。
2.半永久的な耐久性を持ち、安全性も兼ね備えている
パワーガードの特長の1つに、高い耐久性能があります。パワーガードは、長く効果を発揮できる硬度の素材でできているため、交換頻度が少なく、設置後も手間がかかりにくいメリットがあります。
さらに、高い安全性も兼ね備えています。パワーガードは発熱しない素材で作られており、発火リスクや取り付けた機器に影響を及ぼすことはありません。
このように、パワーガードは耐久性と安全性を兼ね備えているため、リスクを徹底排除しなければならない法人においても導入が進んでいます。
3.ブレーカーを落とさずに設置が可能
パワーガードは設置プロセスで一度もブレーカーを落とす必要がありません。節電量のテストも、ブレーカーを上げた状態で行えます。
ブレーカーを落とすと、その間に業務が行えず、機会損失になるばかりか、場合によっては強制終了による機器の故障や誤作動にもつながります。これは施設や企業にとって、致命傷となり得るリスクです。
パワーガードの場合は、機器の故障等のリスクを負わずに、通常通りの業務を行いながら、設置プロセスを進められます。このような設置の方法も、パワーガードの特徴です。
パワーガードの節電事例
ここでは、パワーガードの節電事例として、全国に約400店舗を持つ大手企業の例をご紹介します。
本企業は、パワーガードを空調に導入し、8%の電気代削減に成功しました。ご担当者からは本製品について、「試験導入の際に1年で約8%の電力使用量削減になることがわかった」「装着するだけなので店舗に導入するのに時間はかからなかった」とご感想をいただいています。本企業は、懸案事項だった「電力使用量削減」の施策としてパワーガード導入を決定したそうです。
全国400店舗で、1店舗あたり1か月の電気料金が50万円と仮定すれば、年間の電気料金削減インパクトは1,800万円にもなります。
いつも電気料金削減に苦心されておられるご担当者様、設置コスト・リスクが少なく導入実績もあるパワーガードをぜひご検討下さい。
▶アミューズメントジャパン|ダイナムが全社で取り組む節電対策
パワーガードの効果が期待できるケース
目安として、月に40万円以上の電気代がかかる大きな店舗や企業は、パワーガード設置による効果が期待できます。これは本製品が電力量の大きな場所で効果的に働くためです。
具体的には、カラオケ、パチンコなどのアミューズメント施設、ホテル、病院、工場などの大規模な施設はパワーガードによる節電効果が期待できる施設です。
逆に、電気代が40万円以下の施設や1フロアのオフィス等では効果が少なくなります。
以下、電気料金の削減効果が期待できる場所、効果が少ないと思われる場所をまとめます。企業や施設での電気料金削減のソリューションをお探しでしたら、ぜひ参考にしてみてください。
パワーガードでの節電効果が期待できる場所
- 月額電気料金が多い場所
- 低圧電源の施設(200V~600V)
- ON/OFFが多い場所
- 動力分電盤
- 空調設備が多い場所
- 人の出入りが多い場所
- 工作機器全般
- 冷凍、冷蔵設備が多い場所
- 物流倉庫(ベルトコンベヤー、保冷倉庫)
パワーガードでの節電効果が低い場所
- 高圧電源(使用不可)
- 制御盤
- 電力量が一定に流れている場所
- 家庭用エアコン100V
- 照明器具の多い場所
- 消費電力が少ない場所
- ON/OFFの稼働が少ない場所
パワーガードの節電メカニズム
パワーガードは、不必要な高調波電流を選択的に吸収して電力を最適化するソリューションです。では、なぜパワーガードは高調波電流を吸収できるのでしょうか。
理由は、下の2つです。
➀パワーガードが高調波に対しては大きな抵抗として作用するため
②パワーガードは高調波電流のエネルギーを減少させられるため
それでは、詳しく説明していきます。
1.高調波に対しては大きな抵抗として作用するため
高調波電流に対しては、パワーガードは大きな抵抗を示します。大きな抵抗を流れる電流は小さくなるので、高調波電流が一般的な電流よりも減衰分が大きくなります。
詳しく説明します。
パワーガードは、電流の流れる導線を取り巻くように設置されます。この際に、パワーガードに磁界が発生し、磁石のような性質を持つようになるのです(「磁化」といいます)。
そして、磁化したパワーガードは、抵抗のような働きをします。大切なのは、この抵抗の大きさが、周波数の大きさに依存することです。つまり、大きな周波数に対しては大きな抵抗がかかります。逆に、小さな周波数に対しては小さな抵抗しかかかりません。
そして一般に、抵抗が大きいほど、電流値は小さくなります。
このようにして、パワーガードは高調波の電流のみを選択的に減少させるのです。
2.高調波電流のエネルギーを減少させられるから
パワーガードは、高調波電流のエネルギーを選択的に減少させます。これには、「磁気損失」という現象が大きく関わっています。磁気損失は高調波の電流を意図的に弱められるため、質の良い電流を多く残せるという構図です。
電流のエネルギーは、パワーガード設置箇所に差し掛かると、磁気のエネルギーに変換されます。そしてさらに、再び磁気のエネルギーが電流のエネルギーに変換されるのです。
「電気エネルギー → 磁気エネルギー → 電気エネルギー」となるわけです。
この際に、最初の電気エネルギーに比べて、最終的な電気エネルギーはいくらか少なくなります。この現象が磁気損失であり、周波数が大きいほど、磁気損失の影響は大きくなります。
必要な周波数の電流は多く残り、不必要な高調波電流は抑制する仕組みです。
このように、高調波のエネルギーを選択的に減らせることも、パワーガードが電流を最適化できる理由です。
【まとめ】パワーガードのお問い合わせは正規代理店のリアフレールまで
本記事では、電力使用量削減に最適なソリューション、「パワーガード」について以下のことを解説しました。
- パワーガードの特徴
- 節電事例
- 効果が期待できる場所、できない場所
- パワーガードの節電メカニズム
電気料金が大きな負担となっている施設・企業のご担当者様、導入をご検討いただけますと幸いです。
この記事で興味をお持ちになった方は、ぜひ一度パワーガード正規代理店のリアフレールまでお問い合わせください。